葬送 ~ ライヴ・イン・大阪2011 WKLC-7017 

ヴァレリー・アファナシエフ(piano)

沈黙のうちに映し出される陰と影。過去・未来を包み込む、永遠の一瞬。

レコード芸術2013年8月号 特選盤
葬送 ~ ライヴ・イン・大阪2011 WKLC-7017



「…このリサイタルは鏡の間だといえる。そこでは葬送行進曲ですら互いに響き合うのだ。ゆえに、このプログラムにあるのは葬送行進曲がひとつ。そしてバガテルがひとつ。いかなる人生もこれらの言葉で定義されるだろう。」(V・アファナシエフ/ライナーノートより)

《ベートーヴェン》
バガテル op.119 より 第1~4番

《リスト》
4つの小品 S192
暗い雲 S199
悲しみのゴンドラ 第2稿 S200/2

《ドビュッシー》
前奏曲集 第1巻より 〈帆〉 〈雪の上の歩み〉 〈沈める寺〉

《ベートーヴェン》
ピアノ・ソナタ 第12番 op.26 より 第3楽章 葬送行進曲

《ショパン》
ピアノ・ソナタ 第2番 op.35 より 第3楽章 葬送行進曲

《ワーグナー/リスト&アファナシエフ編》
聖杯への厳かなる行進 ~《パルシファル》より

《リスト》
葬送 ~《詩的で宗教的な調べ》 S173より

録音:
2011年11月20日
大阪、いずみホール(ライヴ録音)


WKLC-7017
JAN:4580359960690
STEREO/24-Bit Digital録音
2013年6月10日発売


国外の方は、送料は別途負担となります。
お問い合わせください。

現代屈指の鬼才アーティスト、ヴァレリー・アファナシエフによる2011年来日公演時のライヴ録音。主題は「葬送」、リストと彼を取り巻く(リスト以前・以降の)作曲家たちが取り上げられ、後半には葬送行進曲が並ぶという前代未聞のプログラムです。(同年三月に起こった東日本大震災との因縁を感じさせる内容ですが、公演曲目は震災以前から決まっていました)。収録曲のいくつかは過去にスタジオ(セッション)録音があるものの、今回の演奏は近年のアファナシエフ・スタイルを反映したものとなっており、その変貌ぶりに驚くファンも多いことでしょう。ある種の過酷さをもって容赦なく刻まれる律動。形而上学的な「重み」はそのままに、光り輝くような「軽み」の加わった、独特の陰影に彩られた変幻自在のタッチ。2011年時点でのアファナシエフの立ち位置を記す貴重な記録です。