ショパン：バラード（全4曲）＆リスト：オーベルマンの谷
丸山美由紀(ピアノ)
富山が生んでウィーンが育てたピアニスト
丸山美由紀の2枚目CD(ショパン&リスト)は本当に素晴らしく、誇りである。技術のみならず、高度な音楽性が印象的だ。私はいまだかつて、一人のピアニストによるショパンのバラード全曲にこれほど満足したことはなかった。ショパンのバラードは音楽的解釈において最も要求されるものが多い曲集である。他の収録曲も素晴らしく、心からこの偉業に祝辞を述べたい。自分の音楽的指導がこのような芸術の実を結んだ、これほど嬉しいことはない。
アレクサンダー・イエンナー
ウィーン国立音楽大学名誉教授 元チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクール審査員 ピアニスト ベートーヴェン協会会長
ショパン
1.バラード 第1番 ト短調Op.23
2.バラード第2番ヘ長調Op.38
3.バラード第3番変イ長調Op.47
4.バラード第4番ヘ短調Op.52
5.幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
リスト
6.コンソレーション 第3番 変二長調
7.「オーベルマンの谷」～巡礼の年 第1年 スイスより
録音：2010年1月13日～14日
新川文化ホール（富山県魚津市）
CD番号：ATFR-1118
レーベル名： Atelier Frau
発売元： アトリエフラウ
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演奏者よりひとこと
18歳からウィーンへ渡り、音楽だけではなくたくさんの事を学んできました。伝統が色濃く残る街で得たものは大きく、ヨーロッパ生活で培った感性と記憶が新しいうちに、どうしても記録しておきたい作品を選びました。
長年温めてきたレパートリーであるショパンのバラード集とリストのオーベルマンの谷。どれも作品の持つドラマと人の心に訴える力の強い作品です。自分が思い描くショパンとリストが、等身大で残せたのではないかと思います。
ぜひ、たくさんの方に聴いていただければ幸いです。
丸山美由紀
