J.S.バッハ・アルバム WAKA-4181~82

イリーナ・メジューエワ(piano)

作品の内奥にある真実を見つめる ――― 時空を超えた魂の対話
「ゴルトベルク変奏曲」の再録音を含む充実の二枚組!

レコード芸術2015年5月号 特選盤
J.S.バッハ・アルバム


ライナーノートより
「祈りのようなアリアが静かに歌って円環をなし、終わりと始まりが永遠に結びついている。繰り返して聴くほどに味わいは深まり、その美しさが際立っていく。」 (谷口康雄)
「テクニックを見せるのではなく、曲の本質を見抜き芸術表現に徹しているのだ。大声を上げずに心の響きを奏でているのだ。そして、あくまで「静」を保ちながらバッハの世界に沈潜して行く・・・」(菊池正和)

J.S.バッハ:
イタリア協奏曲 BWV971
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 BWV992
イタリア風アリアと変奏 BWV989
半音階的幻想曲とフーガ BWV903
ゴルトベルク変奏曲 BWV988

録音: 2013~2014年
新川文化ホール(富山県魚津市)

WAKA-4181~82
JAN:4580359960829
STEREO / DSD録音
2015年3月10日発売


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二年の歳月を経て、メジューエワがふたたびバッハに帰ってきました。きわめて高い評価を獲得した前回の「りゅーとぴあライヴ」(2012年録音、WAKA-4169)をさらに上回る、凄い「ゴルトベルク変奏曲」の登場です。今回のホール・セッション録音は、リピート(繰返し)指示をすべて実施(アリア・ダ・カーポでのリピートまで敢行)している点で、前回と大きく異なります。演奏時間は79分21秒。緻密に設計されながら即興的な要素をふんだんに備えた解釈は、じつにフレッシュで奥行きが深く、聴けば聴くほどに味わいを増します。千変万化するタッチと色彩感豊かな音色、たゆたうような抒情、引き締まった造型と明確なポリフォニー、テンポの速い変奏曲での目覚ましい超絶技巧、ゆったりとした変奏曲で聞かせる恐るべき精神性の深さ…。これらすべてが自然の佇まいを見せているのは、まさに入神の芸といっても過言ではありません。併録の4曲においても作曲家への敬意と愛情をもってひたすら音楽に奉仕する姿は感動的。「音楽の父」との時空を超えた魂の対話ともいうべき二枚組です。