17世紀ドイツ・バロックの鍵盤音楽 WAKA-4126

中野 振一郎(Cembalo)

J.S.バッハ誕生前夜の17世紀ドイツ音楽の「胎動」を鮮やかに伝える1枚

17世紀ドイツ・バロックの鍵盤音楽 WAKA-4126 中野 振一郎

レコード芸術2008年6月号 特選盤

フローベルガー:
トッカータ ト調 / 組曲 ハ調 / 組曲 ニ調
ブランシュロシュ氏を悼むトンボー
ヴェックマン:
組曲 ハ調 / トッカータ ニ調 / トッカータ ホ調
ケルル:
組曲 ニ長調 / チャッコーナ(シャコンヌ)ハ長調
ブクステフーデ:
組曲 ホ短調 BuxWV236

使用楽器: Single manual German harpsichord after Michael Mietcke
MOMOSE HARPSICHORD 2004
ピッチ:a’=415Hz

録音:2007年12月12~13日
新川文化ホール


WAKA-4126
24Bit + 96kHz録音
発売元:若林工房


国外の方は、送料は別途負担となります。お問い合わせください。

日本を代表するチェンバロ奏者、中野振一郎の2007年録音作品。大バッハとその先輩作曲家たちの「組曲」を通じて18世紀前半のドイツ鍵盤音楽の流れを俯瞰することを試みた前作 “18世紀ドイツの「組曲」集”(WAKA-4114/レコード芸術特選盤)に続く今回のアルバムでは、さらに時代を遡った17世紀中葉のドイツ音楽がテーマになっています。

三十年戦争(1618~1648)を経て政治的に混沌としていたこの時代のドイツにおける芸術活動は、「まさにゼロ地点からの出発であり、ある種悲壮な探求の連続だったと思う」と語る中野振一郎。フローベルガー、ヴェックマン、ケルル、ブクステフーデという、この時代のドイツ語圏を代表する作曲家4人の作品を通じて、J.S.バッハの誕生前夜のドイツ音楽の「胎動」とでもいうべき、ダイナミックな動きにスポットを当てた1枚です。

2007年12月、若林工房の本拠地魚津にある新川文化ホールでの収録。24ビット+96kHzハイ・サンプリングによる鮮烈な録音にもご注目ください。