J.C.バッハ & モーツァルト WAKA-4186

中野振一郎(Cembalo)

18世紀音楽史上、唯一無二の出会いに思いを寄せて

レコード芸術 2015年9月号 特選盤
J.C.バッハ & モーツァルト WAKA-4186

●ヨハン・クリスチャン・バッハ (1735-1782)
クラヴィーアのためのソナタ ト長調 作品5-3

●モーツァルト (1756-1791)
「ロンドン音楽帳」より(5曲)
ヘ長調 K. Anh.109b/1 (15a)、ハ長調 K. Anh.109b/2 (15b)
ト短調 K. Anh.109b/3 (15p)、ニ長調 K.15o、変ホ長調 K.15mm

●J.C.バッハ
クラヴィーアのためのソナタ ハ短調 作品17-2

●モーツァルト
クラヴィーアのためのソナタ 変ホ長調 K.282 (189g)

録音:
2014年10月13~14日
新川文化ホール(富山県魚津市)


WAKA-4186
JAN:4580359960850
DSD録音
発売元:若林工房
2015年6月30日 発売


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1764年、ロンドンで出会ったヨハン・クリスチャン・バッハとモーツァルト(当時8歳)は、21歳という年齢差にも関わらず互いに尊敬し合う友好関係を築きます。少年モーツァルトはクリスチャン・バッハの音楽から多大な影響を受けるのですが、この出会いがなければ、後のモーツァルトの音楽は生まれなかっただろうとまで言われています。18世紀音楽史における「一大事件」ともいうべきこの幸福な出会いをテーマに中野振一郎が編み出した本作では、J.C.バッハの佳品ソナタ(二曲)のほか、8歳のモーツァルトの小品、さらに自らのスタイルを確立した青年モーツァルトが書いたソナタを、チェンバロによる演奏でお楽しみいただきます。チェンバロとフォルテピアノが併存していた時代、1760~70年代のヨーロッパの音楽事情を想像しながら聴くのもまた一興。上質で知的な遊び心に溢れたアルバムです。