モーツァルト ピアノ・ソナタ集 vol.2 WAKA-4189-90

イリーナ・メジューエワ(piano)

馥郁たる生命力 ―― 天才モーツァルトの愉悦と哀しみをうたう

レコード芸術2015年12月号 特選CD
WAKA-4189-90 モーツァルト ピアノ・ソナタ集 vol.2

「イリーナさんの演奏には、バロック期や古典派のスタイルには不可欠の、テンポの柱が鮮やかに立っている。厳然たるイン・テンポであることは言うに及ばず、アクセントやブレス感覚の筆舌に尽くし難い見事さ、またフレージングの自然さによって、音楽が馥郁たる生命力をもって十全に息衝いているのだ。」 (真嶋雄大/ライナーノートより)

●disc-1
ピアノ・ソナタ 第8(9)番 ニ長調 K.311 (284c)
幻想曲 ハ短調 K.475
ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
ピアノ・ソナタ 第16(15)番 ハ長調 K.545
●disc-2
ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330 (300h)
幻想曲 ハ短調 K.396 (385f)
ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332 (300k)
ピアノ・ソナタ 第17(16)番 変ロ長調 K.570

録音: 2014~2015年、新川文化ホール(富山県魚津市)

WAKA-4189~90(2枚組)
JAN:4580359960874
STEREO / DSD録音
2015年10月11日発売


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ロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぐ名手、メジューエワによる好評のモーツァルト・シリーズ第二弾の登場です。今回は1777年にマンハイムで書かれたとされる名作ソナタK.311と、ウィーン時代の傑作ソナタ5曲を中心に、ソナタK.457とセットで演奏される幻想曲(ハ短調)K.475、マクシミリアン・シュタットラーが補筆完成させた幻想曲K.396を併録した充実のプログラム。モダン・ピアノならではの多彩な音色を駆使しながら、モーツァルトの思い描いた響きを現代に甦らせた演奏は、重ねて聴くほどに味わいが深まります。繊細なタッチが織りなす天才作曲家の微笑とメランコリー。18世紀ロココの理性と、それを突き破る「デモーニッシュなもの」が、不可分に、絶妙のバランスで結びついた表現には、ただ脱帽するばかり。愉悦と哀しみが一瞬のうちに入れ替わるモーツァルト音楽の陰影を濃やかに描き出した、詩情あふれるピアノ。さらなる深化をみせる至高のピアニズムをお楽しみください。