四季 ~ チャイコフスキー・アルバム WAKA-4194

イリーナ・メジューエワ(piano)

悲哀の翳りと内なる静けさの調和。ロシアの抒情を切々と歌う

レコード芸術2016年8月号 特選盤
イリーナ・メジューエワ WAKA-4194 四季 ~ チャイコフスキー・アルバム

「それにしても、いまどきこれほど芳しい音は珍しい。演奏解釈も同様である。イリーナさんの演奏は、昨今流行の神経質な演奏の対極にあるといってよい。今回のアルバムでは、『個』を超えた歴史や伝統の素晴らしさを久々に聴いた思いがする。日本の伝統文化にも興味をもっているというイリーナさんの、自らのうちに長年育んできたものが最上の形で表れたものだと確信する。」(ライナーノートより 佐藤利幸)

四季 ― 12の性格的小品 作品37bis
夜想曲 作品10の1
フモレスケ 作品10の2
対話 作品72の8
子守歌 (1873)(歌曲「子守歌」作品16の1 、作曲者自身によるピアノ・ソロ用編曲)

録音:2016年3月 & 4月、新川文化ホール(富山県魚津市)

WAKA-4194
JAN:4580359960911
STEREO / DSD録音
2016年6月15日発売


国外の方は送料は別途負担となります。
お問い合わせください。

イリーナ・メジューエワによる「四季」、待望のチャイコフスキー作品集の登場です。ロシアの一年(12か月)の自然と生活を抒情豊かに描いた「四季」は、チャイコフスキーを代表するピアノ作品。「6月 舟歌」や「10月 秋の歌」、「11月 トロイカ」といった人気曲を含んでいます。メジューエワにとって初となる「四季」全曲録音ですが、その演奏解釈は期待通りの素晴らしい出来栄え。いつもながらの、余分な思い入れを排した説得力抜群の正攻法アプローチにより、作品の魅力をストレートに伝えます。独特の「おおらかさ」と古風な音色は19世紀ロシアの詩的な雰囲気を見事に醸し出し、ニュアンス豊かに作品の細部を彫琢してゆきます。併録の小品四曲も、美しいメランコリーとノスタルジアにあふれた世界。ロシア・ピアニズムの真髄をたっぷりと味わえる至福の一枚です。