リスト:巡礼の年 第1年《スイス》

イリーナ・メジューエワ(piano)

憧憬と絶望、郷愁。漂泊する魂の自然への回帰 ―― ロマン主義の真髄を聴く
レコード芸術2018年5月号 特選CD

ライナノートより
「…主人公の魂の遍歴=巡礼を壮大なスケールで描ききったことは、もはやいうまでもあるまい。聴き手は、あたかも長篇を読み終わったときの読後感に似た深い感動にいざなわれるにちがいない。」 (國重裕)

リスト:
巡礼の年 第1年 《スイス》 S.160
録音:2017年12月 13日~14日、新川文化ホール(富山県魚津市)
WAKA-4207
JAN:4580359961055
STEREO /DSD録音
2018年3月20日発売


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メジューエワによるリスト「巡礼の年」全曲録音シリーズの完結編。2017年にリリースした「第3年(WAKA-4203)」と「第2年《イタリア》(WAKA-4206)」は、共に高い評価を獲得していますが、今回の「第1年《スイス》」も期待どおりの素晴らしい出来栄えです。
1835年から36年にかけて恋人マリー・ダグー伯爵夫人とスイスに滞在したリストは、同地での「強い感動」と「鮮明な印象」を作品集《旅人のアルバム》として発表、後にこれを改作したのが「巡礼の年 第1年 《スイス》」(1855年)です。彷徨う旅人の魂の詩ともいうべき、ロマン主義の精神にあふれた音楽をメジューエワは見事に解釈、リスト作品の素晴らしさを伝えることに成功しています。