アファナシエフ・プレイズ・ショパン WKLC-7007

ヴァレリー・アファナシエフ(piano)

憧憬と慟哭、厳然と示される生と死 ―― 現代屈指の鬼才による異形のショパン

アファナシエフ・プレイズ・ショパン WKLC-7007 ヴァレリー・アファナシエフ

レコード芸術2010年8月号 特選盤

「…死は肯定されも否定されもしない。死と表裏一体をなす生についても、賛美もしなければ絶望もしない。ただ生と死、憧憬と慟哭の事実だけが厳然と示されるだけだ。美しさの極みのようなショパンを聴きながら慄然とするしかすべがないのだ。」 (谷口康雄/ライナーノートより)

ショパン:
ワルツ イ短調 作品34の2 《華麗なるワルツ》
ワルツ ヘ短調 作品70の2
ワルツ 変イ長調 作品69の1 《告別》
ワルツ ロ短調 作品69の2
ワルツ 嬰ハ短調 作品64の2
ポロネーズ 第1番 嬰ハ短調 作品26の1
ポロネーズ 第2番 変ホ短調 作品26の2
ポロネーズ 第4番 ハ短調 作品40の2

2009年6月5日
武蔵野市民会館小ホールにおけるライヴ録音


WKLC-7007
STEREO/Digital Recording
発売元:若林工房


国外の方は、送料は別途負担となります。
お問い合わせください。

現代屈指の鬼才ピアニストとして注目を集めるヴァレリー・アファナシエフによる2009年来日公演時のライヴ録音。

アファナシエフのショパンといえば、ノクターン集やマズルカ集(いずれもセッション録音)でのユニークな演奏が賛否両論を惹き起こしてきましたが、今回のアルバムでも独自のショパン解釈を開陳。一見無愛想な表情の奥にえも言われぬ味わいを秘めた5つのワルツに続くポロネーズ(3曲)では、容赦ないほどの壮絶さをもって生と死のドラマが展開されます。

作品の深奥にある真実を求めてやまない魂の求道者アファナシエフの近年の境地を示す絶好の一枚、メモリアル・イヤー最高の贈り物のひとつです。