プロフィール/田崎悦子

田崎悦子/Etsko Tazaki

田崎悦子

20世紀の大指揮者ゲオルグ・ショルティに認められ、シカゴ交響楽団定期演奏会のソリストとして数回にわたり共演した、日本人ただ一人のピアニスト。

創立間もない桐朋女子高校音楽科を卒業後、フルブライト奨学金を得て日本人留学生もまだまばらなニューヨーク・ジュリアード音楽院に学ぶ。マルボロ音楽祭では、ゼルキン、カザルスなど巨匠たちの薫陶を受けた。その後ニューヨーク在住は30年に及び、国際的に活躍する。アメリカ建国200年祭ではアメリカ人として10人の若手ピアニストのひとりに選ばれた。

ブゾーニ国際コンクール入賞後は、ウィーン、ロンドン他ヨーロッパ各地でソロ、コンチェルトの他、ルツェルン等の国際フェスティバルで活躍。これまでに協演した指揮者は、ショルティをはじめ、サヴァリッシュとスイスロマンド響、スラットキンとセントルイス響、デプリーストとロッテルダム響、小澤征爾など世界の巨匠達である。

日本ではN響をはじめ、主要オーケス卜ラと協演の他最近では、2006年から3年がかりでバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、ショパン、リスト、バルトーク等を含む21世紀までのピアノ音楽のレパートリーを縦断する6回シリーズ「田崎悦子ピアノ大全集」を完奏、その魂をゆるがす表現法は「聴き手の心の奥底まで鋭くえぐり出す」(日本経済新聞)と絶賛され、常に独創性と鮮烈なピアニズムで聴く者の魂を揺るがし続けている。

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