プロフィール/中野 振一郎

中野 振一郎/Shin’ichiro Nakano

photo: (C) Shinsuke Inami

中野 振一郎 photo: (C) Shinsuke Inami

 京都生まれ。1986年桐朋学園大学音楽学部の演奏学科(古楽器専攻)を卒業。90年に大阪で開催した4回連続の独奏会「ヨーロッパ・チェンバロ音楽の旅」により「大阪文化祭・金賞」等を受賞。翌年にはフランスの「ヴェルサイユ古楽フェスティバル」のクープラン・サイクルに日本代表として参加、ケネス・ギルバートやボブ・ファン・アスペレンら欧米を代表する名手と肩を並べ、「世界の9人のチェンバリスト」の一人に選ばれた。92年、「バークレー古楽フェスティバル」へ最年少の独奏家として招かれる。93年にはロンドンのウィグモア・ホールでデビュー・リサイタル。94年、サイモン・スタンデイジ(Vn)との二重奏を含む3回連続の演奏会「チェンバロ三夜物語」を東京で開催。99年2月のドイツ招聘演奏旅行ではコレギウム・ムジクム・テレマンを率いて見事に聴衆を沸かせ、ソリストとしてだけではなく、オーケストラの音楽を構成するディレクターとしての魅力をアピールした。2003年、ライプツィヒでの「バッハ・フェスティヴァル」に出演し、ソロ演奏会およびコレギウム・ムジクム・テレマンとの共演で高い評価を受けた。2004年のドイツでのリサイタル・ツアーは「“例外”のチェンバリスト」「耳のご馳走」など、地元紙から絶賛された。また、C.P.E.バッハの作品を集めたリサイタルにより「平成16年度文化庁芸術祭・大賞」を受賞。

 CD録音にも積極的で、これまでに日本コロムビア、マイスターミュージック、若林工房などから多数のアルバムをリリース。その多くが高い評価を受けており、2000年発売の「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」が「2000年度レコードアカデミー賞(録音部門)」、2009年発売の「女王の祭壇 ~パーセル作品集」が「2009年度レコードアカデミー賞(音楽史部門)」に輝く。日本が世界に誇るチェンバロ奏者としてその地位を不動のものとしている。

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日本テレマン協会(日本テレマン協会准音楽監督)